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映画『君の名は。』感想

 折り合えず、公開してから3回見てきました。シン・ゴジラはもっと見たけれど。
 もともお新海誠監督の作品は大好きで、星のこえから君の名は。まで全部見ています。
 新海誠作品と言えばサブタイトルに英語を用いていますが、今回はシンプルでしたね。
 your name 。でも、映画の内容に凄くマッチしていたと思います。

 そんな『君の名は。』は、新海誠監督の集大成と言えるでしょう。
 新海が今まで描いてきた作品のテーマをすべて凝縮したハッピーエンドで終わる。
 新海にしては珍しい作風ですが、これもまた描きたかった作品の形ではないのかなと思います。

 新海誠監督の作品と言えば、すべての作品に共通して『距離』というものが描かれています。
 『物理的な距離』『精神的な距離』『時間的な距離』『空間的な距離』『死者と生者という距離』。
 これらを根幹にして、男女の悲恋と孤独を描いて、それでも前へ進んでゆくしかなく、人はいやでも成長してゆく。
 幼い心の成熟。

 それが新海誠が伝えたいことだと思っています。

 すると、君の名は。には上記の距離の設定すべてが詰め込まれていることがわかります。
 露骨なネタバレは避けますが、例えば現代を描いた作品である傑作『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などは、まあ会おうと思えば会えるんですね。

 だけれど、君の名は。ではラストシーンまで絶対に会うことはかなわない。
 なぜかというと、絶対的に不可能な距離が存在するから。
 けれど、新海誠が描く、主人公の男の子の、諦めきれない、という想いによってようやく、成人したふたりは出会いお互いに空いてしまっていた穴を埋めることができた。

 ここは秒速5センチメートルと比較すると面白いのですが、秒速5センチメートルでは、男の子は過去と向き合い決別することで成長するのですね。前へ進むことができるようになったんです。

 しかし、君の名は。の男の子と女の子はお互いがお互いに諦めきれない、もう諦めてしまおうか。いや、まだだ。
 という風に、ラストシーンにつながるまで諦めないのです。だから、あのラストシーンの振り向くシーンが映える。

 新海誠の集大成。
 ぜひ劇場でとうぞ。
2016-09-09 : 映画関連 :
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