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小説「好感度が上がらない」感想

 「かなん」氏によるコメディ(?)作品「好感度が上がらない」を取り上げます。
 レジーナブックスつまりはアルファポリスつまりはもともとweb小説だったわけですが、サーフィンをしているときにみかけて読んで面白かったので購入しました。
 内容としてはいまどきもう珍しくもない中世的ファンタジー世界へ転生+αなものですが、だからこそ安定して読めるという安心感もありますね。ここのところ勇者さまに求婚などもともとファンタジーな世界のお話ばかり読んでいたので(あとは現代のミステリとか)ある意味では新鮮な気持ちで読み進めることができました。読みやすいですしね。

 天然な少女が主人公の作品。
 一応ラブ……コメディになるのだろうけれど、あんまりラブ要素はない。一人称で話は進み、慣れていれば読みやすい類のもの。ご都合的展開で進んでゆくが、特にそれが気にならなければ問題なく読める類。
 いっそすがすがしいほど開きなおった作品だった。
 とはいえ、私自身は楽しんで読むことができたし、ヒロインとヒーローのやりとりにはニタリとできた。
 たまの息抜きにはちょうどいい作品だった。

 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 そこそこに裕福な商会のひとり娘としてうまれたリッカ。両親とともに穏やかに過ごしていたある日、父親が孤児院から逃げ出してきた少年ジルトを連れて帰ってきた。彼はやせ細り、調べたところ件の孤児院は補助金目当ての悪質な施設だったことが分かった。リッカの両親はジルトを養子に向かえ、リッカはジルトの義姉となった。
 しかし、ジルトは今までの経験からすっかり警戒心が強く常に怯えているような少年になってしまっていた。これをどうにかしようとリッカがジルトに接した瞬間、ポン、と目の前に好感度マイナス30などと書かれたジルトのプロフィール画面が現れた。そしてそのときリッカは思い出した。自分はもとは異世界の現代日本に暮らしていたのだと。
 そしてこのプロフィール画面は、彼女の妹が好んでプレイしていた乙女ゲームなるものの一種だと判別できた。つまり、リッカに対する好感度がマイナスなのだ。これをどうにかしようと四苦八苦するリッカだが、好感度は0まで上がったものの一切上がらなくなってしまった。果たして、リッカはジルトの好感度を上げることができるのか。

 終わり。

 ちなみに、このあとリッカの商会は大きな事故を受けて没落。しかしジルトが公爵の孫ということが判明してリッカともども養子に。で、貴族の通う学園で適当に過ごしている間にもジルトの好感度をあげようと試みるもてんであがらず。
 しかしてその真相は、物語のヒロインであるリッカの妹モモカに対する好感度だったというもの。2人は現代日本からの転生者であったとさ。
 というものでした。まあようするにジルトはリッカにべた惚れというわけですが、素直になれないからリッカは嫌われていると思い込んでいたというわけですね。
 だいたいweb版と同じような感じでしたが、ところどころ修正が入っているような感じで、全体的に読みやすく文章量も増えているように感じました。
 これに1000円だす価値を見出すかどうかは個々人次第ですが、私としては十分楽しませてもらったので、まあいいかなという感じです。文庫本だったら特に気にせず買えるんですがね。

2015-12-18 : 本(小説・漫画)関連 : コメント : 0 :
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