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映画「大統領の執事の涙」感想

 週一更新……。

 さて、今回見てきた映画は、実話に基づいた(?)アメリカの歴史の裏を暴くヒューマンドラマ「大統領の執事の涙」です。
 事前情報は、長い間、執事として忠実に七人の大統領に仕えた黒人男性の視点から見たアメリカ、という程度のことしか知りませんでしたが。
 こういった人間ドラマは好きなので、期待して見に行ったところ、もうぼろ泣きでした。これがわずか少し前のことだなんで、と衝撃も受けました。知っているだけなんだなぁ……、と。
 主演はフォレスト・ウィテカー。ひとりの黒人執事が見てきたアメリカ。そして彼が失いかけた大切なものを描いた映画です。
 個人的に、歴史系や、老人の役者が出てくる映画はダメです。しかもそれが過去語りになるとほぼ泣く自信があります(笑)。
 この映画は、人種差別問題という重いテーマに、父と子のドラマを加えることで、教育的ながら最後まで飽きずに見ることができました。
 努力、誠実、不屈、なにより認めること、受け入れることを描いた作品でした。そして与えるもの、与えられるものの問題も……。
 役者の演技も素晴らしく、映画の内容にはぐんぐんのめり込んでいきました。アメリカの歴史はある程度知っていましたが、ホワイトハウスという最前線で交わされる会話は面白かったです。

著者 :
KADOKAWA / 角川書店
発売日 : 2014-08-15
 歴史はめぐる。時代は変わる。差別されている黒人である主人公。彼は「運」を掴み執事として、大統領に仕え続けることになる。
 「存在しない存在」である「執事」は、ホワイトハウスというアメリカの最奥で時代の変化を見つめ続ける。
 苦悩する大統領らを眺めながら、彼はなにを思っていたのか。「大統領」は、唯一「何も聞いていない」執事にのみ、真の意味で心を開けたのかもしれない。
 やがて、黒人大統領が誕生する。


 以下ネタバレ含むあらすじ。

 あらすじ。
 黒人の「セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)」は、かつてはアメリカ南部の白人男性の農園で働いていたが、庇護者の父親が射殺されてしまう。白人の女主人アナベスに庇われ、給仕として教育されていたが、身の危険を感じ逃げ出した。
 その後、出会った黒人男性に白人との付き合い方、相手の心を読み応えるなどの手腕を教えられ、大きなホテルのボーイとして働くまでに出世する。優しい家族も得て、順風な生活を送るセシル。

 やがて仕事ぶりが政府高官に知られ、大統領に仕えるホワイトハウスの執事に抜擢される。ホワイトハウスの執事に求められること。それは「空気」になること。
 政治家の話を聞き流し、問いを投げかけられれば相手の望む言葉を返す、セシルは、努力と経験によって培われた誇りをもとに、優れた能力を発揮する。
 やがて仲間からの信頼と、歴代アメリカ大統領からの信頼という、最高の名誉を勝ち取るまでに繋がっていった。それはアメリカ大統領の考えを変えさせ、徐々に黒人の地位向上へと繋がっていった。
 セシルの誠実さは、確かに、静かに国を変えようとしていた。

 だが、白人に媚びを売っているように感じていた長男ルイスは、家を出て過激な活動へと身を投じる。一方で、次男チャーリーは父親を誇りに思い、国のためにベトナム戦争へ参加し戦死した。
 大統領に認められる執事であることを誇りに思っていたセシルだが、優秀な執事であると同時に、家族を愛する父親でもあった。
 長男と次男を立て続けに失い、執事としての自分に疑問を抱くようになったセシル。確かに誇りはある。だが、それ以上に家族を愛していた。

 やがてセシルは執事を辞め、ルイスと和解、家族との時間を大切にするようになった。今まで毛嫌いしていたデモ活動にも参加しながら、彼は世界が変わってゆくことを感じていた。そして、黒人大統領バラク・オバマが誕生する。
 アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン……。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、冷戦終結……。
 誰よりも近くで、世界が変わってゆく姿を見続けたセシルは、静かに涙を流すのだった。

 終わり。

2014-02-15 : 映画関連 : コメント : 0 :
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