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小説「チョコレートと青い空」感想

 今回取り上げるのは、課題図書にも選ばれた「チョコレートと青い空」という作品です。
 作者は「堀米薫」氏で、挿絵は「小泉るみ子」氏。
 日本ではお菓子の名前になるほど、チョコレートの原料カカオの産地として有名なガーナ。
 果たして、そこから日本に来ているチョコレートには、どんな背景があるのでしょうか。
 それを知ろうとする人は少ないと思います。棚に並んだチョコレートを見て、なんとなく甘いものが食べたくなって買ったり、子どもにせがまれて買ったり。

 この本では、農業関係が中心で、チョコレートに関する話題は少ないですが、その中にも、ぎゅっと、伝えたいメッセージが込められているように思いました。
 農業に対する考え方。自分の国に対する思い。そして、知ること。

 作者の体験談が元になっているだけあって、さまざまな内容が分かりやすくまとめられており、なるほど、課題図書に選ばれるだけある、と納得でした。
 主人公と同じ小学校の五年生の子どもにも良いですが、大人にも十分通じる内容です。

 農業研修としてきたガーナ人の男性と、小学五年生の少年とのお話。

 知らないことは罪……、とまでは言わないが。
 知ろうとしないこと、無関心でいることをやめて、まずは一歩を踏み出そうという気持ちにさせられた。
 発展途上国が、きちんと発展できる(精神的にも、物質的にも)環境を整えることが、まがりなりにも先進国と呼ばれる国々の役目なのではないだろうか。

 チョコレートというお菓子から、見えてくる世界がある。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 専業農家をしている「ぼく(周二)」の家に、ガーナから農業研修生として「エリック」さんがやってきた。
 戸惑いながらも、気さくなエリックさんとの生活を楽しむ周二だったが、ガーナでは、学校にも行けず、大人になるまでチョコレートすらも、食べたことがない子どもが大勢いるという話を聞いて、衝撃を受ける。

 それをきっかけに、周二の家では、フェアトレードや、農業との向き合い方、将来の夢を、強く考えるようになった。やがて反抗期だった兄も落ち着き、家族の絆がいっそう強くなったような気がした。

 終わり。

 エリックさんが本当に良い人。
 本当に国は繋がっていないと思うかい。見てごらん、青い空が続いているじゃないか。
 この言葉には、深く感動しました。家族間の絆すら希薄化している日本で、こういった考え方ができる人はどれだけ残っているか。

 そして農業に関する考え方。確かに、大変なことだろうけれど、誇りを持って農業をやっているんだ。そういいきれる人は、素敵なんでしょうね。

2015-05-01 : 本(小説・漫画)関連 : コメント : 0 :
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風見澄香

Author:風見澄香
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