ゲーム・本(小説・漫画)・映画などの感想レビューがメインのブログです。

映画「その男 ヴァン・ダム」感想

 今回取り上げるのは、「その男 ヴァン・ダム」です。
 大好きな俳優「ジャン=クロード・ヴァン・ダム」の出演作品ですが、その内容は、彼が出世することになったアクションではなく、サスペンスドラマです。
 アクションスターとして成功し、頑張ってきたヴァン・ダムが、徐々に鳴かず飛ばずになってゆく。映画界での居場所をなくしつつある、ヴァン・ダムの姿を、パロディも交えて描きながら、彼がようやく一歩前に踏み出す、という内容です。

 ひとつの事件を主軸に、場面ごとに、シリアスなサスペンス部分と、ヴァン・ダムが自虐する部分とに分かれていますが、それが交互に展開しながら、事件解決に向かってゆく流れは見事。

 ハリウッドスターから、底辺役者へ。
 出世から転落の人生を送っているヴァン・ダムの姿を描く。
 映画でみる彼しか知らないで、勝手に失望する人や、熱狂的に持ち上げる人。
 第三者は身勝手なことばかりいって、言われる側(有名人)が何を考えているかなんて、知ろうともしない。

 そんなちょっとドキっとする言葉。
 また、才能豊かな人々が成功できない。チャンスが与えられない。そんな現状が辛い、というヴァン・ダムの言葉にうるっときたり。

 構成も見事だったし、映画として見ても、ヴァン・ダム目当てで見ても面白い。
 見ると、頑張ろうと思える、考えさせられる深い作品だった。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 「ジャン=クロード・ヴァン・ダム」は、ハリウッドで一度は成功するも、今は、売れない低予算映画ばかりに出演することになっていた。さらには娘の親権をめぐっての裁判も、劣勢。
 そんなある日、郵便局に向かったヴァン・ダムは、強盗に巻き込まれてしまう。さらには、犯人の謀略と誤解から、ヴァン・ダムが強盗犯人だと決め付けられてしまう。

 最初は無気力に従うだけだったヴァン・ダムだが、今までの人生、特に「カラテ」の心を思い出した彼は、何をしているんだ? ここで行動しないでどうする、と奮起した。
 そして、ヴァン・ダムは、彼を慕っていた強盗のひとりと協力して、人質を解放し、強盗も捕まえることに成功したのだった。

 だが、恐喝の罪でヴァン・ダムには実刑が下った。それでも、どこか吹っ切れた彼は、刑務所内でカラテを囚人に教えながら、生活しているのだった。

 終わり。

 これを見て、もっとヴァン・ダムが好きになった。どうしてもっと早く見ていなかったのか……。
 服を脱いで肉体美を見せ付けるのがヴァン・ダムという印象がありますが、その肉体はまだまだ衰え知らずのようです。そして、そういった点を挙げながら、セガールを露骨に敵対視するヴァン・ダム笑みがこぼれる。

 一度は大スターの扱いを受け、故郷のベルギーにも大勢ファンがいるヴァン・ダム。しかし、今では子どもにすら恥ずかしいと思われ(学校で笑われた)、お金もなく。
 最後には、プライドを全て投げ捨てて、彼が映画で倒してきた悪に、ただ従うだけ……。だが!

 ヴァン・ダムが奮起する際の独白には思わず感動しました。
 今まで彼がどんな気持ちでやってきたのか。どんなことを知ったのか。そして今、何をすべきなのか。
 彼の「心」の一部に触れることができたような、そんな気持ちになりました。

 ヴァン・ダム好きなら、見て損はしない名作。

2017-04-28 : 映画関連 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

呟き


プロフィール

霞スミカ

Author:霞スミカ
 線路の上しか歩けないブログ管理人。

カレンダー

ブログ内検索

アクセスカウンタ

本棚

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ