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映画「アントキノイノチ」感想

 映画「アントキノイノチ」は、さだまさし氏の小説の映像化になります。
 ドラマ版を見てありますが、それからはかなり時間が経ってからの視聴となりました。原作小説もそのうち読もうと思っているので、感想を書きたいと思います。
 話の内容としては、遺品整理という仕事を通じて、問題(悩み)を抱える若者たちの内面を描く、というような具合かな。
 非常に静かな作風で、好みでした。ただ、いちいち説明に近くなってしまっている台詞や、泣かせようとする演出などが、ちょっと多かったように思います。

 「生きるってことはさ、凄い恥ずかしいことなんだよ」
 「なんで黙っているんだよ! 関係あるだろうが!」

 原作小説を読む前に見てしまった。だからもとがどんなものかは知らない。

 台詞がいちいち大仰だったり、ドラマチックにしよう、泣かせようとしすぎているように思えた。
 もちろん、上のはこれに限らず多々あることなので、無視すると、お話の構成としては良い感じだと思う。
 少々唐突な転換をする感も否めないが……。

 原作小説も早く読みたい。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 遺品整理業者クーパーズで、新人の「永島杏平(岡田将生)」が働くことになった。彼の面倒を見ることになったのは、年長の「佐相(原田泰造)」と、まだ若い「久保田ゆき(榮倉奈々)」。
 孤独に死んだ者たちの部屋を掃除してゆくなかで、永島は、過去に同級生を見殺しにした(と思っている)ことや、その後に、さまざまな嫌がらせを受けたことを考える。

 また久保田にも、過去に暴行を受けた辛い経験があり、複雑な永島の気持ちを、少しなりとも理解することができた。徐々に打ち解け、久保田は過去を語る。そんな二人だったが、子どもが虐待され死んだ仕事をしたのち、久保田は姿を消す。

 その後も、クーパーズで遺品整理の仕事を続けた永島。一方で、久保田は、老人介護施設で働いていた。そのことを知った永島は、そこに駆けつけ、自らの過去を打ち明けた。
 永島の言葉を聞いて、久保田は、アントキノイノチを大切にして、前を向いて生きてゆこうと決意したが、トラックにひかれて久保田は死んでしまう。

 永島は悲しみながらも、しかし、前を向いて生きることにしたのだった。

 終わり。

 主人公は永島くんで、彼の過去が、遺品整理の仕事で向かった現場と、繋がっている(似た状況)になっており、一度死んだという彼の過去を見ながら、現在どうなってゆくか、という感じです。
 また、ヒロインの久保田も、強姦され、妊娠し、流産し、と非常に苦しい過去を持っています。そんな彼女が、永島に影響されて生と死について、考えが変わるのも良かったです。

 ただ、言ったように、台詞が細かい。余韻や、空白を残すということがなくて、そこが気になりました。
 せっかく映像作品なんだから、言葉だけじゃなくて、もっと色んな方法で表現してくれればな、と思いました。素人考えですけれど。

 遺品整理の場面は、良かったです。
 特に、夫に迷惑をかけまいと、施設で死んだ女性の話は、うるうるきました。夫と二人で使っていたマグカップを大切に保管していたり、夫の声が入った留守番電話を大事にもっていたり。

 死んでしまえば終わり、と言いますが、死んだけれど、という意味が欲しいですね。

2017-01-20 : 映画関連 :
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