ゲーム・本(小説・漫画)・映画などの感想レビューがメインのブログです。

小説「氷風のクルッカ 雪の妖精と白い死神」感想

 今回読んだのは、作者「柳内たくみ」による「氷風のクルッカ 雪の妖精と白い死神」です。
 実際にあった「冬戦争」の設定を借りた小説です。
 「ゲート」シリーズの作者の作品で、作者は元自衛官だとか。私はゲートのほうは読んでいないのですが……。
 同じシモ・ヘイヘを取り扱ったものでは、「白い死神」もありますが、フィクションのお話で、こちらのほうが気になっていたので、こちらにしました。

 狙撃戦に重点が置かれていて、読んでいてはらはらしましたが、面白かったです。登場人物たちも、魅力的でした。戦争ものですが、読みやすい類だと思います。

 実在の戦争と人物を元にしたフィクションの小説。
 既に出ている伝記のほうとは違い硬派ではなく、単純に面白いライトノベル風味。
 シモ・ヘイヘの超人ぶりが遺憾なく発揮されている。また主人公クルッカも、可愛らしくてぐっど。

 ただし、味方も、敵も、容赦なく死ぬ。気の良い男も、性悪な男も平等に死ぬ。
 戦争ものの常ではあるが、あまり暗くならなすぎないように書かれていた。そういった点では、息苦しくなくて良かった。
 戦争を経験して、汚れながらも成長してゆく、クルッカの姿に注目。

 個人的には、狙撃ものが好きなので、とても楽しませてもらった。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 1939年。ニューヴォスト連邦が、スオミ共和国に侵略戦争をしかけてきた。全面戦争が始まり、スオミの少女「クルッカ・サムライネン」は、性別を偽って軍隊に入隊した。
 彼女は配属された先で兵士として戦うことになり、そこで驚異的な射撃の腕を持つ男「シモ・ヘイヘ」と出会う。クルッカは、天性の才能で、戦いの中で、彼の射撃技術をものしていった。
 だが、戦争の持つ狂気は、徐々にクルッカを追い詰めていた。憎悪に触れ、戦いの中で何かを失ってゆくクルッカ。

 そして、能力が高く、士気は旺盛でも、国力が圧倒的に劣るスオミ共和国は、勝利こそ重ねたが、疲労するにつれ押され始めた。起死回生の一手を打つべく、クルッカとヘイヘの所属する隊は、敵陣深くに侵攻する。
 二人は、ヘイヘが負傷するも、ニューヴォストの優秀な狙撃手「ナタリア」と「ミーシャ」母娘との狙撃戦に勝ち、味方も虎視眈々と全面攻撃のときを待っていた。
 だが、政府が講和を受け入れたことで、独立は守ったが、事実上のスオミ共和国敗北と言う形で、終戦を迎えることになったのだった。

 終わり。

 この後クルッカが、入院中のヘイヘに女だとばらし、知ってたと言われて、ええ!? で物語は終わります。
 最後までこの二人は、息があっているんだか、なんなんだか(笑)。
 そして、ナタリアは、クルッカの母親だと言うことも途中で判明して……。クルッカはそうとは知らずに、一騎打ちで、撃ち殺しますが、これも戦争、親殺し、ですか。

 この話では、主要な人物は五人だけで、もちろん、それ以外の彼らにも、ひとりひとりに、それぞれのドラマがあるのでしょうが、あくまでも主役はクルッカです。それでも、今まで読んでいた人たちが死んでゆくのは、悲しいことですね。

 クルッカの良き師匠として、ヘイヘという実在の人物が登場して、寡黙ながら優秀な男として描かれています。私も、名前だけは知っていましたが、本当にこんなことしてたのかなぁ、と想いをはせてみたり。格好良かったです。どんなことをしてでも「生き残る」しかないとは、彼の言葉です。

 狙撃戦を取り扱った小説や映画は、結構読んできましたが、この話も狙撃に重点が置かれていて、好みでした。
 じっと耐え、一瞬を逃さない。それが狙撃兵の魅力ですね。

2014-11-28 : 本(小説・漫画)関連 : コメント : 0 :
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

呟き


プロフィール

霞澄香

Author:霞澄香
 据え置きはPS4しかないSONY大好きな雑食管理人。
 購入するゲームはほとんどPS4のもの。
 あとはヴァイスシュヴァルツと携帯電話のアプリゲームを趣味程度にやっています。

カレンダー

ブログ内検索

アクセスカウンタ

本棚

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ