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アニメ「東京マグニチュード8.0」単発感想

 今回取り上げるのは、2009年に放送された震災シミュレーションアニメ「東京マグニチュード8.0」です。
 なお、一話から十一話までを全て見た上での感想です。個別の感想ではありません。そのため、あらすじも、内容も長めですが、できるだけ簡潔にまとめています。

 さて、あの頃(放送当時)は、再び大きな地震が起こるとは、なんとなく予想はしていても、現実として深く考えてはいませんでした。東日本はさらに1.0大きいですから、この想定よりも約30倍(?)の威力があったのですね。

 高速道路(橋)の崩落や、液状化現象に火災……、そういった直接的な震災被害、また、極限状況によって助け合う心を失う人々や、その中でも心を失わない人々、どういった形で支援が行われているのか、どこへ行けば良いのか、という教本的な内容もあり、個人的には非常に興味深く見れた作品でした。

 そういえば、震災シミュレーションと言えば、絶体絶命都市がありましたが、あれもなくなってしまいました。
 確かに、震災を連想させるようなものは、被災者にとって耐え難い苦痛があるのかもしれませんが、こういった形で、身近に触れることができる、というのも大事なことだと思います。

 もっとも、直接的な被害を受けていないからの論だということは理解していますが……。
 それでは、ネタバレ感想です。

 再見。
 中学生の少女と、小学生の少年が、震災に襲われながら、家族との再会を目指して行動するという内容。
 東京で直下型地震が発生するとどうなるか、それを真剣にシミュレーションした作品。
 これは震災前に放送されていたものだが、その当時と、今では見ている側としても、感じるものが違った。
 身近に迫っている巨大地震。果たして、それが発生したとき、どれだけの人が、人としていられるのか……。
 ほんのちょっとだけでも、こういった作品が手助けになれば良いと思う。

 単なる震災シミュレーションだけではなく、物語としても、極限状況で成長してゆく姿が描かれていて、感動する。
 生きようとする心、諦めない心、そしてなにより、人を助けようとする心。それらはきっと、美しいもの。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 2012年7月21日、東京をマグニチュード8.0の首都直下型地震が襲った。
 お台場では、ロボット展に来ていた中学生の少女「小野沢未来(おのざわみらい)」と、弟の「悠貴(ゆうき)」も、地震に遭遇していた。
 二人は、そこで出会った親切なバイク便ライダー「日下部真理(くさかべまり)」とともに、自宅のある世田谷へ帰ることになるが、倒壊してゆく建物、液状化現象、火災などによって、被災者はその日を生き残るだけで精一杯だった。あちこちに避難民があふれ、余震も相次ぐ。

 体調を崩したりしながらも、三人は歩き続ける。やがて、最大規模の火災が起こった三軒茶屋に住んでいた真理の娘とも無事に再会し、あとは未来の両親だけ。
 娘と母の世話をしなければならない真理と別れ、未来と悠貴は自衛隊の車両で世田谷方面へ向かい、ついに、両親と再会するが……。

 未来は今まで、悠貴と一緒に帰ってきていたと思っていた。しかし、悠貴は、真理といた道中に倒れ、そのまま亡くなっていた……。認めたくない未来が、幻を生み出していたのだった。
 あるいは、それは本当に悠貴だったのかもしれない。未来の心が死んでしまわないように、そばにいてくれたのかもしれなかった。

 時は流れて、東京は傷跡を残しながらも、徐々に復興していた。真理とも再会できたが、悠貴を失った未来は、虚無感を覚えていた。
 だが、真理から悠貴の荷物、そして携帯電話に残された言葉を受け取った未来は、悠貴が見ているから、これ以上情けない姿は見せられない。

 未来は、生きる決意を固めるのだった。

 終わり。

 放送時も見ていましたが、今見るとまた違った角度で理解することができました。また内容もおぼろげながら覚えていたので、ああ、ここで……、と気づいてしまうと涙が。
 最初は反抗期(そこまでひどくはないでしょうが)で、道が見えていなかった未来が、震災と言う極限状況を経験することで、人間として成長してゆく姿には、深い感動を覚えました。
 彼女は中学生ですが、同年代の人にとっては、さらに共感できるものだったでしょう。

 また、最後まで責任を持って行動する真理さんの生き方は尊敬できるものです。自分のことだけで精一杯な私としては、彼女のような人はまぶしく見えます。
 けれど、誰にでもできることだとも思えました。ちょっと意識を変えるだけで、人助け、思いやることは可能になるのだと思います。

 この作品も、決して甘いものではありません。子どもだから、といって無条件で守られることはありません。むしろ、邪魔だとも言われていました(もちろん、真理さんからではなく、余裕がない状況での大人から)。
 しかし、だからこそ、心が成長したのでしょう。庇護されてばかりでは、きっと、心は成長しないのだと思います。

 震災のような状況でこそ、人の持つ真価が問われるのではないでしょうか。
 もちろん、それはなにも、震災のときだけじゃありません。現実に起こっているさまざまな悲劇を知ること。
 実際に行動するボランティア、あるいは、ちょっとした募金だけでも、知ってみよう、やってみようと思う気持ちが、大事なのだと思います。

 私はそんな状況に置かれたことがありません。もしかすると、これからやってくるかもしれません。
 その時に、人として、やっちゃいけないこと、やらなければならないこと、それらを自覚して、つまらない(卑怯な)人間にだけは、なりたくないものです。

 やっぱり、現実は残酷で、理想は美しいものですが、だからこそ、救いになります。人々が支えあい、お互いを思いやってこそ、本当の人としていられるのだと思います。

 それでは、少々脱線しましたが、これで東京マグニチュード8.0の感想を終えたいと思います。

2013-08-08 : アニメ・テレビ関連 : コメント : 0 :
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霞澄香

Author:霞澄香
 据え置きはPS4しかないSONY大好きな雑食管理人。
 購入するゲームはほとんどPS4のもの。
 あとはヴァイスシュヴァルツと携帯電話のアプリゲームを趣味程度にやっています。

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