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映画「ミスティック・リバー」感想

 クリント・イーストウッド監督作品「ミスティック・リバー」の感想になります。
 イーストウッドは、俳優でありながら監督にも転身するなど、その多才ぶりを発揮していますが、この作品も見事な仕上がりです。
 ちなみに、同名小説が原作となっており、そちらも読んだことがあります。ジャンルは、サスペンスミステリー。

著者 :
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 : 2004-07-09
 イーストウッド監督作品。彼らしいストーリーだが、相変わらず女性には受け入れられなさそう。
 不幸な勘違いと偶然の積み重ねで起こってしまう無常さを描いている。

 結局、友情だとか愛情だとか語っても、真の意味でお互いを「理解」することはできないということ。
 逃げるか、立ち止まるか、無視するか。どれを選んでも、不幸なことなんだろう。
 だけど、当人にとっては、それが自分の信じる選択なのかな。

 最後まで引き込まれた。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 服役する前科があるが、雑貨屋を営む「ジミー・マーカム(ショーン・ペン)」、誘拐され暴行された過去を持つも、平和な家庭を築いた「デイヴ・ボイル(ティム・ロビンス)」、大学を出るほど優秀ながら、妻と上手くいかなかった刑事の「ショーン・ディバイン(ケヴィン・ベーコン)」は、ジミーの娘「ケイティ」が殺されたことで、数十年ぶりに一堂に会することになった。

 しかし、事件のあった夜に怪我をしているなど、何かを隠しているようでどうにもデイヴの挙動がおかしい。また証言もちぐはぐで、いよいよ警察はデイヴを怪しんでいた。
 その他に浮上した容疑者は、ケイティの恋人「ブレンダン・ハリス」と、犯行に使われた拳銃を所持していた彼の父親「レイ・ハリス」。

 だが、犯人はその誰でもなかった。ブレンダンの弟と、その友人が起こした事だったのだ。しかし、ショーンが二人を逮捕するも、時は遅かった。勘違いしたジミーがデイヴを殺してしまったのだ。
 証拠がなく、ショーンはジミーを逮捕できない。彼は最後に「俺たちは、まだ十一歳のままなんじゃないかと、思うんだよ」と話し、今回の事件に幕を下ろすのだった。

 終わり。

 本当に無常ですよね。

 デイヴは誘拐事件をきっかけとして、その人生をとめてしまった。輝かしい青春の記憶もなく、ただただ狼男(デイヴを襲ったような性犯罪者)の影に怯えて、唯一息子だけが心の支え。
 彼の妻であるはずの女性も、葛藤しながらもデイヴを信じきることができず、ジミーにデイヴが殺したらしいと告白してしまったことで、最後にデイヴを失う。そして、息子からも見放される(そう受け取った)。

 一方で、ジミーは人を殺すことで自己防衛をはかったが、彼が人を殺すことを許容する妻や、見逃すようなショーンのおかげで、再び元通りの生活を送ることになった。
 彼がその後どのような人生を送ったかはわからないが、彼は弱いままなんだろう。ある意味では、デイヴよりも哀しい人生を送るのかもしれない。

 そしてショーンは、刑事でありながら、ただただ平穏を求める男。その主体性のなさが気にかかる。最後に一歩踏み出し、妻と復縁するが、これからの生活がうまくいっても、デイヴと同じように、止まってしまった人生に苦しむことがあるかもしれない。

 なぜ、どうして、もしかしたら。
 今回の映画は、その「if」を取り扱う。デイヴが誘拐されていなかったら、ジミーがレイを殺していなかったら、ショーンが早く犯人にたどり着いていたら。
 やり直しの効かない人生で、もしかしたら、の可能性を語ることは非常に辛いことだし、意味のないことだ。

 だけど、私たちは、常に自分で選択して歩んでゆくしかない。他者に強要されてではなく、たとえ間違いだとしても、自分の信じる道を選ぶしかない、ということではないでしょうか。

2015-06-22 : 映画関連 : コメント : 0 :
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風見澄香

Author:風見澄香
 据え置きはPS4しかないSONY大好きな雑食管理人。
 購入するゲームはほとんどPS4のもの。
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