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映画「華麗なるギャツビー」感想

 今回見てきたのは、アメリカの文学作品の映画化「華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)」です。
 海外の作品に明るくない私でも、名前だけなら知っているという程度に有名な原作本です。まだ読んでいませんが、今回を機に春樹翻訳版を買っていました(実は初一応春樹本(笑))。
 ジャンルとしては、ヒューマンドラマが近いかな? それ以外でも、富裕層の無責任さ、傲慢さも描かれていて、飽和不平等の現代について考えさせられる内容だったと思います。

 3D吹き替え版で見ましたが、映像は美しかったです。吹き替えも違和感なく、字幕で気が散ってしまうよりは、吹き替え版の方が逆に良かったかな。

 「やつらはろくでなしだ。きみひとりだけのほうが、よほど輝いている」。



著者 :
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 : 2014-05-02
 一言で表すなら「豪華」。これに尽きる。
 キャストの人選、演技、セット、衣装……。物語の組み立て方。
 元々は古典作品らしいが(翻訳版は買ったがまだ読んでいない)、全く古臭さを感じない。
 当時の時代背景の説明もしてくれるし、現代に通じるものもある。
 身勝手な人物たちの身勝手な行動に振り回される周囲に、お金の切れ目が縁の切れ目の冷徹な関係。
 登場人物自体はそれなりにいるが、注目すべき人物は少ないので、理解しやすいというのもプラスだろう。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 精神科に通う青年「ニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)」が医師に促され、小説を書くように過去を語った。

 かつて彼は、一攫千金を夢見てアメリカの都市へ移住し、そこで大富豪「ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)」と友人関係になった。
 ギャツビーは毎週大規模なパーティを開いており、新聞紙はこぞって、彼の資金源の謎を報道しているほどだった。最初は心無い噂のせいで警戒していたニックだったが、次第にギャツビーの純粋で明るい人柄に惹かれていった。

 そして、お互いの話をしてゆくなか、ついにニックはパーティを開くギャツビーの目的を知る。彼の目的は、五年前に出会い、お互いに想いあっていた女性「デイジー(キャリー・マリガン)」と再会し、結婚したいということだった。
 しかし、デイジーは既に「トム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)」と結婚していた。だが、パーティも、お金集めも、全てデイジーのためにやってきたギャツビーのために、ニックは会食をセッティングするのだった……。

 終わり。

 この後、ギャツビーはデイジーと無事再会しますが、デイジーはギャツビーとともに行く道は選ばず、夫であるトムを選んでしまいます。
 そして、トムの余計な言葉で、ギャツビーに妻を車で轢き殺されたと誤解した男性に、ギャツビーは殺されてしまいました。
 さらには、さまざまなところでギャツビーに汚名が着せられて、今までギャツビーのパーティに参加していた人物たちは、一切彼の葬式には訪れず。
 唯一ニックだけが、最後までギャツビーの友人でいたのでした。

 結局、ギャツビーにとって、最大の幸福は、どんな話をしようと、彼を軽蔑せず、最後まで想ってくれた「親友」ニックを得たことだったのではないでしょうか。
 デイジーは思わせぶりな態度をとって、期待させつつも、結局は逃げてしまいましたし、彼のパーティに参加していた人物たちは、お金にむらがる薄情物。

 成り上がり者であるギャツビーの苦悩、無情さ、そして喪失感が描かれていました。愛を求め続け、必死に、純粋に夢を追い求めていたはずなのに……。
 たとえ形が上流階級の仲間入りをしても、その出自から彼は劣等感にさいなまれていたのでしょう。

 さて、そんなギャツビーの背景ですが、彼は貧困層の家庭に生まれ、若くして家出。その先で偶然大富豪に出会い、彼の命を救ったことで、学歴もなにもないギャツビーは、上流階級の教養、資金稼ぎの仕方を学びます。
 しかし、大富豪の親族にお金を奪われたことで、再び無一文になり、生きるため軍人として戦地に向かうことになりました。
 ここで、彼はデイジーと出会います。しかし、戦争が終わるも、ギャツビーは彼女に、「ぼくは無一文だ。お金を得るまで、待っていて欲しい」と手紙を書いて姿を消すのです。

 しかし、弱かったデイジーは待つことができず結婚。それを知ったギャツビーは、彼女の家がある対岸に屋敷を建て、ただひたすらに彼女との再会を夢見て待っていました。
 ですが、再会した彼女は、ギャツビーのただただ愛を求める本質を見抜くことができなかった……。

 もちろん、ギャツビーにも思い上がっていた部分もあったでしょう。あっという間に億万長者になってしまった彼は、「過去もやり直せる」と信じ、デイジーの愛を獲得できると思い込んでいました。その結果が、今回の末路です。
 その話を聞いたときに、ニックは、「過去はやり直せない」と告げますが、その後に「彼には、希望を見出す才能があった。過去ではなく、未来の希望を追い求めていれば……」とも言っていました。
 また、彼がギャツビーに最後に投げかけた言葉「やつらはろくでなしだ。きみひとりだけのほうが、よほど輝いている」についても、最後に心からの賛辞を言えて、良かった、と回想しています。

 ニックだけが、ギャツビーのことを真に理解してくれていたのでしょう。彼の純粋さも、傲慢さも理解した上で、お金も何も関係ない、ただの親友であり続けたのです。

 そして、最後に、ニックが書き上げた物語に「The Great Gatsby(華麗なるギャツビー)」と書き記して、物語はおわります。

 さて、あらすじや内容についてはこんな感じですか。
 メインとなるディカプリオの演技、マグワイアの演技をはじめとして役者の演技も凄いし、語りで進行するものにありがちな中だるみ感もなく、最後までぐいぐいと引き込まれていきました。

 貧困層と富裕層との問題も絡めながら、お互いにすれ違ってしまった男女の関係とむなしさを描ききり、見事な作品だったと思えます。
 ニックの、最後まで対価を求めない友人としての接し方には思わず唸りました。彼ほど優しい人も、ほとんどいないのではないでしょうか。

 それでは、中身についての感想は短いですが、あまりに長くなる前に、これで感想を終えたいとも思います。
 これは原作本にも期待がもてますね。そちらも読んだら感想をあげたいと思います。

2013-06-17 : 映画関連 : コメント : 0 :
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Author:霞澄香
 据え置きはPS4しかないSONY大好きな雑食管理人。
 購入するゲームはほとんどPS4のもの。
 あとはヴァイスシュヴァルツと携帯電話のアプリゲームを趣味程度にやっています。

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