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映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」感想

 前作1も見た映画「探偵はBARにいる2」の感想となります。感想記事を書くようになったのが去年だったので、前作は書いていませんでした。なので、前作もそのうち感想を書きたいと思います。
 さて、本作品は前作からそのまま続く続編ですが、続投の登場人物を除き、内容としてはあまり繋がっていないので、こちらだけを見ても問題はないかと思います。もちろん、1を見ていたほうがもっと理解は深まると思います。
 またストーリーも、2の方が分かりやすい仕上がりだったと思います。1も2も多くの人間たちのドラマがあって、複雑に絡まった紐を解くような進み方をするのですが、全体的に救いのない1に比べ、2の方がまだ救いがあると思いました。

 あと、それなりに過激な描写があるので、ご注意を。

 個人的には、主演の「大泉洋」と「松田龍平」の人物、掛け合いが好きで、前作に引き続きとても楽しめた作品でした。原作本も読みたいなぁ。
 本作品は、楽しい演出ばかりです。大泉洋のナレーションしかり、台詞回ししかり。はまる人はとことんはまる作品でしょうね。

 原作本のリンクです。


著者 :
アミューズソフトエンタテインメント
発売日 : 2013-11-01
 ススキノ探偵シリーズ第二作。
 一作目がどれほどヒットしたかは知らないが、二作目ができたということはそこそこには売れたのだろう。
 私自身、前作はとても面白く見れた。
 この二作目「ススキノ大交差点」も基本的には前作と同じように進む。
 B級っぽい内容を取り入れながら伏線を張り、それを回収しつつ、終着点へ向けて進んでゆく。
 これが良く出来ていて、まあまあツッコミどころもないとは言えないが、推理作品として面白く見れた。
 探偵の「俺(大泉洋)」と助手の「高田(松田龍平)」の掛け合いをみるだけでも十分楽しめるだろう。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 ススキノの街で、「俺=探偵(大泉洋)」は、助手の「高田(松田龍平)」とともに探偵業を営んでいた。ある日、彼らと親交のあったホステス「マサコ(ゴリ)」が、テレビのマジックショーに出演した直後、謎の死をとげる。
 マサコの死には、政治的な陰謀が絡んでいるとされ、ホステス仲間など、ススキノの人間たちは、犯人を捜すことを諦めていた。

 それに反攻した「俺」は、犯人を捜して欲しいとバイオリン弾きの女性「河島弓子(尾野真千子)」から依頼されたこともあり、高田とともに犯人を突き止めるべく行動する。
 謎の集団に襲われたり、かつての因縁がある者たちに襲われたりしながらも、やがて、「俺」は、北海道の敏腕政治家「橡脇孝一郎(渡部篤郎)」にまでたどり着く。

 はたして、マサコを殺した犯人とは? いったい、どんな目的で? 「俺」は、依頼を遂行することができるのだろうか。

 終わり。

 とまあ、これだけ見れば、政治的な陰謀で巨悪が存在する……、なんてストーリーなのかな、と思うかもしれませんが、ちょっと違います。
 橡脇は確かに間接的な原因ではありますし、保身のために行動していましたが、彼も自分の正義を貫いていました。しかし、犯人は、別の人物、しかも一般市民で、突発的な行動によるものです。今回の事件は、その一般市民が、橡脇に罪をなすりつけようとしたことによることで複雑化していたのです。

 ここら辺は、期待する内容によって賛否が分かれるかもしれませんが、個人的にはこれで良かったと思います。ただの市民が、身勝手な動機で殺人を犯すというのは確かに単純で分かりやすいですが、だからこそ現実的です。
 それに至る過程を丁寧に描いていますから。単純ながらも複雑な人間ドラマを形成しながら、きちんと伏線を回収し犯人にたどり着いてゆく。

 犯人を分かりやすい外道にすることで、探偵も感じた「なんでだよ……」という虚無感を私たちも覚えるのです。
 マサコはオカマだと馬鹿にされようと、他人を思いやって、喜ばせてあげたいと行動していました。そして周りのオカマホステスたちも、マサコのことを思いやって、自身が危険な目に会おうと、犯人を突き止めるために協力します。
 橡脇も、かつて(肉体的な関係があった)マサコとも、お互いを尊重しあえる関係となって、マジックショーに出演したマサコに、祝いの花束を差し出すのです。

 しかし、犯人は、ギャンブルにのめり込んで、自分の妻や子供に対して暴力を振るっている男。
 そんな男が、善良なマサコ、橡脇に対して「オカマは燃えるごみだろ! だから掃除してやったんだよ!」「あんな男が金を持っていて、俺は貧乏暮らし、ふざけるな!」と、まさに外道の発言、行動をしてくれます。

 そして最後には、探偵から逃げ出そうとして、車にひかれて死にます。報いはきっとくるのですね。

 その後、実はマサコの妹だった弓子が、橡脇を犯人だと思い込んで殺そうとしていたところに探偵が駆けつけ、止めることに成功。
 最後、弓子はバイオリン弾きとして復帰して物語は終わります。今回の事件は悲劇も生みましたが、弓子はマサコの想いを知って、救われたものだと信じたいです。

 ですが、救われていない人もいます。
 橡脇は、作中では(探偵から)真実を告げられずに、自分が行動したせいで、後援会の人か、橡脇を狂信する市民がマサコを殺したのでは? と苦しんでいました。
 そして今回の犯人から暴力を振るわれていた息子も、父親がいなくなってどうなったのか……。
 また、狂信的に橡脇を信仰する市民たちが大挙して探偵たちを襲いましたが、その後彼らはどうなったか。

 描かれていないところは私たちの脳内で補完するしかありませんが、彼らにも幸福な結末が欲しいですね。

 さて、ストーリーの内容はこんな感じですね。何度も言いますが、全体的に後味の悪かった前作に比べて、まだ救いがある内容だったと思います。
 今回は政治家の思想や、原発問題など、過激な後援会などの問題も取り上げていましたが、それはまあ味付け程度でしょうか。

 己が信じる正義を貫く。それが大切。たとえ、それが間違っていても、歪んでいても、芯がある人は、強い人なんだと思います。

2013-05-26 : 映画関連 : コメント : 0 :
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