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小説「デビルバスター2 幻影の旋律」感想

 一巻は、人死にはあってもそこまで辛くはなかったのですが、今回はなかなか……。
 専門用語なども多いので、ちょっと読むのに時間がかかりましたが、面白く読めました。
 世界設定についてもくどくない程度に説明されているので、とっつきやすいとは思います。

 先の展開に期待して評価は四に。
 今回は主人公ティースの内面にさらに重点を置いて、葛藤させ、苦しませてくれた。
 だから、今回の話はティースにとってかなり辛いものだったと思う。

 まだまだ技術的にも、精神的にも、未熟なのかもしれないけれど、ここぞというときの成長や、揺れ動いても、きちんと自分の芯を取り戻せる強さがあって、これからも頑張って欲しいと思えた。
 他人を信じることができるのは大切なこと。彼にもいつか救いがきますように。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 前回(一巻感想記事へリンク)の事件から三ヶ月が経った頃、ティースは、デビルバスター候補生として、情報収集などの隠密作戦を主任務とするディバーナ・ロウ第一隊「ディバーナ・ファントム」へ配属される。しかし、女性だけで構成された部隊だったために、女性アレルギーのティースは苦労することになる。

 そんな中、ディバーナ・ファントムは任務に就くことになる。キルバンという街の名家「オルファネール」家が、弱い知能しか持たないはずの低位の「獣魔」に連続して襲われており、事件の黒幕に「魔の側の人間(デビルサイダー)」がいることを予想しての調査任務だった。

 その事件の黒幕は、犯罪組織「タナトス」のメンバーで、人魔の中でも高い能力を持つ「将魔」の青年「ザヴィア=レスター」。彼の卑劣な罠によって、キルバンの街は阿鼻叫喚の地獄と化す。
 駆けつけたディバーナ・ナイトの面々と獣魔を退治してゆくティースは、憎しみに囚われていた。しかし、かつて友人となった「王魔」の女性「リィナ=クライスト」と再会することで、魔を信じたいという気持ちを思い出す。

 そして、ティースとの再会を願って人間の世界へ戻ってきたリィナとともに、ティースはネービス領内を一時放浪することになるのだった。

 終わり。

 今回はかなり人死にがでるだけでなく、さらに主人公であるティースには立て続けに精神ダメージを与える展開が続き、彼にはかなり苦しい気持ちだったんだろうなぁと思います。もちろん、辛いのは彼だけではありませんが。
 それでも、主人公らしく成長してくれるのが良いですね。これで駄目駄目な行動を続けていてはあれだけれど、多少のぶれがあっても、一本芯が通っているのが、評価できます。

 ティースは人間らしいですね。騙されたことで激怒したり、人の死を悲しんだり。等身大です。
 人が死のうが関係ないね、私がルールだ、というような主人公もそれはそれで良いですが、苦しんで、苦しんで、乗り越えてゆくのは、やっぱり人間として羨ましいし、応援できる。

 また、リィナ(と、今回は出てきていませんが、もう一人の友人エル)ははたして人間の世界で生きて行くことができるのか、というのも先が怖いですね。
 人は無条件で魔を恐れますし、人間の行動に興味のない魔や、優しい魔もいるのに、さらに悪辣な魔が行動してくれるせいで、余計に立場が悪くなっていますから。

 なんだか、現実の世界でも起こっている差別や偏見の問題にも通じますね。集団の一人が悪なら、その集団も悪なのでは……、人とは、悪いほう悪いほうに考えてしまうものです。

2014-09-15 : 本(小説・漫画)関連 : コメント : 0 :
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