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映画「劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」感想

 最初にゲーム、そしてアニメと展開されてきた「シュタインズ・ゲート」シリーズの劇場版を見てきました。
 久しぶりに会う友人と一緒に見てきたのですが、共通の話題がある人と見るのはやっぱり良いですね。気のおけない友人だということもあって、とても楽しかったです。

 さて、そんなわけで今回見てきた映画「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」は、アニメ本編の後日談を描いた作品です。後日談……、で良いのかな? とにかくアニメから後の話です。

 ゲームもアニメもかなり暗いストーリー展開で、シリアス展開が続く作品でしたが、劇場版は、悲壮感はあんまりなかったように思えます。
 どちらかというと、どうやってハッピーエンドを迎えるんだろう? と先の方に目がいってしまって、起こる事件がそこまで気にならなかったというのもあるのかな。

 作品の長さはそこまででもありませんが、問題発生から解決に至るまで綺麗に描いていたと思います。

 もちろん、アニメやゲームをじっくり見ている人には、もっと感動するような内容なのかと思います。

 原作ゲームです。私が持っているのはwindows版なのですが、今はPS3版などでも出ています。そのうちプレイして感想記録もあげたいなぁ……。AVGだとサクリファイス以来か。
ニトロプラス
発売日:2010-08-26



 劇場で視聴済み。
 アニメ視聴済み、原作ゲーム途中までプレイ済みで視聴。

 内容としては、本編ではヒロインとして描かれていた紅莉栖を主人公として、岡部の考え方の根幹に迫るといったもの。
 過去、現在、未来が入り混じって「今」を構成しているストーリー展開は見事の一言に尽きる。
 どれが正しくて、どれが間違っているのか。
 案外、そんなことは小さな問題で、ほんのちょっとの勇気が、世界を変えてゆくのかもしれない。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 「牧瀬紅莉栖」も、「椎名まゆり」も、不幸な死をとげる世界線(※1)から脱出し、ついに皆が平和に暮らしていけるシュタインズゲートの世界線にたどり着いた「岡部倫太郎」。
 しかし、一年が経った頃、岡部は別の世界線での出来事にしか思えない幻覚を頻繁に見ることになる。そしてついには、ほんのわずかに違うR世界線へ閉じ込められ、元の世界線から存在すらいなかったことになってしまう。

 岡部のことを思い出すことができたのは、マッドサイエンティストの助手こと牧瀬紅莉栖のみ。デジャヴをきっかけに岡部のことを思い出した彼女は、タイムリープマシンを開発し、原因を突き止めるべく過去に跳ぶ。
 そして、未来から来た「阿万音鈴羽」に、岡部はいくつもの世界線を観測してきたリーティング・シュタイナー(※2)の負荷によって、その世界における存在が不安定となり、別の世界に取り込まれたと告げられる。

 それを回避するには、過去の岡部に強烈な印象を与え、現実を現実として認めさせなければいけないという。
 しかし、その話を聞いた岡部は、今まで過去を何度も変えようと試みて、精神が磨耗するほどの苦痛を味わった自身の経験から、歴史の改ざんは許されないことで、紅利栖にもやって欲しくはない。
 もし、自分が消えるならそれが世界の選択であるから、忘れて今までどおりに過ごして欲しいと訴える。そして、その話を聞いた紅莉栖は、一度は岡部を救うことを諦めてしまう。

 しかし、ラボメン(※3)のメンバーは岡部がいないことをデジャヴとして違和感を覚え、ついには紅莉栖が岡部の真似をすることで、岡部の存在を思い出した。これを受けて、紅莉栖はやはり岡部はいなくてはならない存在だと理解する。

 やがて、紅莉栖は過去の岡部に強烈な印象を与えることに成功し、現代の岡部を救い出すことに成功するのだった。

 終わり。

 ※1世界線 世界の歴史の可能性。過去に小さな影響を与えることでも、過去から未来まで歴史そのものが大きく入れ替わることになる理由。採用される世界線は常に一つで、パラレルワールドはないとされている。
 ※2リーティング・シュタイナー 時間移動を体験することで、採用された世界線において、採用されなかった世界線に存在した自身の記憶を認識したままにできること。デジャヴ(既視感)もその一種とされる。
 ※3ラボメン 岡部が設立したサークルのメンバー。基本的には単なる友人の集いのようなもの。


 さて、感想を。今までの主人公は岡部であり、苦痛を受け、それを記憶して次から覆そうとするのも岡部でした。しかし、どうやっても幸せな結末が訪れず……。
 というのが前までの流れです。

 では今作はどうかというと、主人公は岡部ではなく紅莉栖です。岡部の感じていた虚無感や苦痛といったものを紅莉栖も感じることになり、またどうして彼女がタイムマシンを作ったのか、ということが判明する内容でした。
 紅莉栖はいったんは科学者としての理性で過去の改ざんを諦めますが、鈴羽に「あんたにはイライラさせられるんだよぉー!」と平手を受けて、ようやく覚悟を決めます。

 岡部は、なによりも大事なまゆりや紅莉栖といった存在がいたために、最後までぼろぼろになりながらもあがき続けましたが、紅莉栖は岡部が望んだから、という逃げ道を使って諦めたことが、鈴羽には納得できなかったのでしょう。
 現に、未来において紅莉栖はタイムマシンを作ってしまう(今回鈴羽が使った)わけですから、よほど未来でも岡部のことを引きずっていたに違いありません。

 岡部が経験してきた苦痛を紅莉栖も感じることで、はじめて岡部の真の理解者になれたのではないでしょうか。

 過去・現在・未来におけるタイムパラドックスというのが、シュタインズゲートのテーマでしたが、今回でそれが発揮されたのは、一度目に過去に戻った紅莉栖の行動で岡部が死ぬような目にあう、というところでしょうか。
 そこで紅莉栖は打ちのめされますが、二度目は、まゆりをどうやって助ければ良いのかと苦悩する岡部に「キス」をするという形で、見事岡部を助けることに成功します。

 紅莉栖がヒロインかつヒーローで、ここら辺のやり取りは実にニヤニヤできて良いものでした。
 普通に考えれば、傷心の少年にいきなり接吻かまして立ち去る……、あれ? ……というものですが、ドラマチックで私は好きですよ。

 しかもそれが、現在での岡部の考え方をなす根幹になっていたというのですから、思わず感心。
 しかし、そうなると結局この世界線が正史になっていたのか? と考えることになりますが、それはそれとしておいておきましょう。

 そんな感じで、全体的に大人しい仕上がりでしたが、ラボメン同士のくすりとするやり取りなどもきちんと抑えてあるので、期待して十分面白い作品だと思います。

 これからゲームもやる! という決意を新たに、感想を終了したいと思います。

2013-05-12 : 映画関連 : コメント : 0 :
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