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映画「図書館戦争」感想

 映画「図書館戦争」を見てきました。原作は「有川浩」氏によるシリーズ作品で、今回はその実写映画となります。原作小説は読んだことがないんですけど、読みたくなりました。
 最初はアクションものなのかな? と思っていたんですが、意外や意外。甘酸っぱい恋愛ものでした。いや、アクション要素もあるんですけど、それ以上に恋愛模様ににやにや……。
 しかし、それだけでなく、厳しく、戦争行為のむなしさ、反戦の大事さを訴えてきました。

 一応原作本のリンクも。そのうち読みたいですね。
メディアワークス
発売日:2006-02



 原作は未読。劇場で視聴済み。
 岡田さんは好きだけれど、やっぱり格好良い。
 言論弾圧という社会問題に抵抗する人々「図書隊」の姿を描く。
 理想だけでは立ち行かないが、理想を持つことも大事という背反する想いを上手く表現していたと思う。

 「表現の自由」「知ることの自由」は、守ってゆかねばならないことだが、ただ単に自由だけを与えるだけではいけない。
 自由には必ず規律という約束があるのだから、というメッセージも受け取った。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 日本。「メディア良化法」の成立によって、悪影響を与えるとされた作品(本など)は規制され、国の組織が武力を用いて検閲を行っていた。
 それに対抗して、図書館は、国の検閲から本を守ることを目的とした独自の軍組織「図書隊」を保有することを国に認めさせた。
 そんな図書隊の精鋭部隊「タスクフォース」に、初の女性隊員「笠原郁(榮倉奈々)」が配属される。彼女はかつて、図書隊の男性に本を守ってもらったことがあり、彼に憧れて実戦部隊への配属を願っていたのだった。

 しかし、彼女の上司となった「堂上篤(岡田准一)」は、厳しく、規則を破ってまで本を守ることを良しとしない男だった。
 憧れの図書隊と正反対の堂上に反発する笠原だったが、そんな彼が、時折見せる優しい姿が気になってゆく。そして堂上もまた、笠原には言えない何かを隠しているのだった……。

 終わり。

 これは見ていて楽しい。堂上と笠原の距離感や、やりとりが面白い。
 笠原の成長をストーリーの根幹におきながら進んで、恋愛作品としても十分良いし、銃撃戦や格闘などのアクションシーンも力が入っていて、一度に二度美味しい仕上がり。
 なにより堂上(岡田)のアクションが凄い。あんなに動けるのかよ、と思いました。作中では何度かちびと言われていましたが、それを感じさせないキレのあるアクションを見せてくれました。

 さて、本作品は、言論弾圧の成立してしまった日本が舞台です。国が無理やり法律を通して、都合の悪いことは全て「検閲」して消してしまう。
 図書隊も、本や思想を守るために戦っているのに、ほとんどのメディアは図書隊の真の姿を語らず、国を擁護するばかり。
 どこの国だとかは言いませんが、言論弾圧や思想の自由を奪った末路は、ろくなものじゃありませんよ。

 もちろん、表現の自由=何をしても良いというわけではなくて、きちんと良識ある、理性的な内容にする必要があります。許されているのと、やっていいのとは別問題、ということですね。
 だけど、だからといって、あらゆるメディアに難癖をつけて検閲を行って取り締まるのも、問題。それはやってはいけないこと。
 犯罪の原因になっているから、だとか、子どもの成長に悪影響を与えるから、だとか。

 さまざまな作品に触れるのは人が持つ自由の一つだし、それを取捨選択して自分の血肉にするものを選ぶのも自由。それを取り上げることは、許されないことです。
 だから、この作品の「メディア良化法」とそれを認める社会には怒りを覚えます。怖気が走るし、現実でも起こっている自由の規制に無関心ではいられないと思います。
 それに、メディア良化法には、国の黒い部分が渦巻いていましたから、所詮は彼らのわが身可愛さの結果でもあります。

 しかし、よくここまでマスコミの負の面を強調する作品を撮ったな、と思います。現在のテレビや新聞にはほとほと信用がなくなっていますが、図書館戦争の中で真実を伝えようとした記者のような人がいることを願います。
 あるいは、国を批判しているつもりなのかもしれませんが。
 それと、図書隊は自衛隊と同じ「守るために戦う」「専守防衛」「撃たれてから撃つ」という信念を持っています。現実の自衛隊にも、頑張ってもらいたいですね。

 さて、長くなりましたが、いずれにせよ、ただ面白く見れるだけじゃなく、自由について考えさせられる内容の良い作品だったと思います。
 かなり楽しく見れました。

2013-05-19 : 映画関連 : コメント : 0 :
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