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映画「東京家族」感想

 山田洋次監督の最新作となり、小津安二郎監督の「東京物語」の影響を受けている本作。そのテーマは「家族の絆」です。
 家族愛を描きながら、家族だからこその薄情さもあって、観ていながら、ギクッっとしてしまう場面もありました。
 しかし、それらがあったからこそ、登場人物に共感できて、後半の展開からは涙が出てきました。

著者 :
松竹
発売日 : 2013-07-05
 東京に出てきた老夫婦を中心に、切ない「家族愛」を描いた作品。
今の現代日本が抱えている問題でもあるかもしれない。
 老いた両親が疎んじられ、身近な家族だからこそ、冷たい対応をとる。しかし逆に、苦手にしていても世話をしようと考える息子もいる。

 見事に感情移入してしまって、見ている最中は辛かった。けれど、だからこそ、なんともいえない感動を受けた。
 東京物語を参考に、現代の社会問題を加えた名作。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 瀬戸内海の小島に住む「平山周吉(橋爪功)」とその妻「とみこ(吉行和子)」は、息子たちに会うため、東京までやってきた。
 医者をしている長男の「幸一(西村雅彦)」、美容院を経営する長女「滋子(中嶋朋子)」、そして舞台美術の仕事をしている次男「昌次(妻夫木聡)」、家族が久しぶりに揃ったのだった。

 しかし、東京の慌しい空気に周吉はどうにも馴染めず、また息子たちも忙しいためにゆっくり会話することもできない。
 そんな中で、周吉を苦手としている昌次が東京案内をする。そして周吉と別行動を取ったとみこが昌次の家に訪れた際、昌次は、結婚の約束をした恋人「紀子(蒼井優)」を紹介した。

 良い嫁さんもできて、昌次は安心だ、と喜んだとみこだったが、幸一の家に帰った後、突然意識を失い、緊急入院するも、そのまま亡くなってしまう。
 とみこを亡くし意気消沈する周吉。島に帰ってくるが、幸一や滋子は仕事があるためにすぐに帰ってしまった。

 しかし、そんな中で昌次と紀子は数日間島に残り、やがて周吉は紀子に、「昌次を頼む」と言うのだった。

 終わり。

 家族の風景としては、多分どこにでもあるようなものなんでしょう。
 親を想いながらも、忙しいことを理由にして、煙たがってしまう子ども。今まで育ててきた子どもたちが自立したことを喜びながらも、ゆっくりと会話もできない現状に寂しさを覚える親。
 親孝行をしようと思ったら、もう遅い……。

 印象的だったのが、父親を苦手としながらも、一番気にかけていた次男の昌次でした。
 周吉たちにとっても一番気がかりだったのが昌次だったのでしょうが、とみこは最後に嫁の顔を見ることができてよかったと思います。
 周吉も、父親として慕われていたんではないでしょうか。

 描いているのは単なる日本の家族風景ですが、それらに共感できるのであれば、その人にとっては間違いなく名作と呼べる作品だと思います。
 今の日本は大変な状況にありますが、そんな中にあるからこそ、家族を大事にして生きていくのが重要だと思いました。

2013-01-20 : 映画関連 : コメント : 0 :
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Author:霞澄香
 据え置きはPS4しかないSONY大好きな雑食管理人。
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