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小説「目隠し姫と鉄仮面」感想

 『草野瀬津璃』氏による恋愛小説「目隠し姫と鉄仮面」の感想です。
 例によってweb発のアルファポリス出版。舞台はファンタジー世界になりますが、冒険活劇ではなく、一人の女性と一人の男性の恋愛模様です。
 奥手なアベックが交際を始めるまでのお話ですので、そこまで恋愛恋愛はしていません。

 ファンタジー世界が舞台。
 ヒーロー、ヒロイン、そして悪役とそれぞれがきれいにまとまっているので、読みやすかった。
 恋愛小説ということだけど、対象となるアベックが双方鈍感なので、そこまで甘い恋愛恋愛はしていない。
 逆に、恋敵というか、ストーカーをしている悪役のせいではらはらすることしきり。

 奥手で純粋な二人の恋愛模様は見ていて微笑ましい。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 継母に「顔を見せるな」と言われてから、醜い顔をしているのだと思い込み、前髪を伸ばして顔を隠すようになったフィオナ・トレーズ。目まで髪で隠していることから、街の人々に目隠し姫と呼ばれるようになった。
 ある日、彼女は貧血で弱っていたところを、街の警備団副団長を務める男性ロベルト・アスレイルに助けられる。彼は、表情が動かないことから、鉄仮面と噂されていたが、実際には優しい人だった。

 後日、フィオナはかつての見合い相手ライナス・ロンドリネの仕業で、前髪を切られてしまう。その場にかけつけたロベルトが見たのは、美しいフィオナの顔だった。
 なぜ母は顔を見せるのなと言ったのか。ロベルトとともに母に問うと、彼女は、フィオナの母親に嫉妬しており、今では心にゆとりもできていたが、再婚当時は母親に似て美しいフィオナを見ることを苦痛に感じていたのだと言う。
 フィオナと母レティシアは、お互い胸中を打ち明け、今まであった心の距離がなくなったのだった。

 また、フィオナの妹アイシスが、警備団団長ハーシェルと結婚を前提に付き合うことになり、フィオナの周囲では明るい空気が流れていた。
 そして、後日の祭りでは、おめかししたフィオナとロベルトは仲良く見て回っていた。

 しかし、一度はストーカー行為を働きロベルトに追い払われたライナスが、フィオナの両親が出払ったところで押しかけてきた。そしてフィオナを連れ去ってしまう。
 隣領へと逃げたライナスを、ロベルトたち警備団が追いかけて無事にフィオナを助け出すことに成功した。

 そして、帰り道の馬車で、ロベルトはフィオナに、恋人になって欲しいと告白。フィオナも、承諾するのだった。

 終わり。

 分かりやすい内容で、ヒーローとヒロイン、そして悪役と役割がきちんと割り振られていたので読みやすかったです。
 前半は、フィオナの問題を解決するまでと、ロベルトと仲を深めてゆくところ。後半では悪役のライナスとの事件と、交際成立まで。

 無事ハッピーエンドに至りましたが、大体の展開は予想できても、読んでいる最中は結構はらはらしました。それだけフィオナが危なかっしい……。
 そんな中で、フィオナの家族や、なによりロベルトが駆けつけてくれると、ほっと一安心できました。
 プラトニックな純愛らしく、奥手というか、鈍感な二人の恋愛模様は見ているだけでほほえましく、楽しかったですね。どちらも物静かな性格ですし、いつ仲が進むかと。

 しかし、気になるところもあります。目隠し姫ということですが、原因となった母娘の確執があっという間に解消してしまうところあたりです。
 読んでいて「あれ」と思うほどに即座に仲直り。半ばあたりでの出来事ですが、数ページ飛ばしてしまったかと思いました。

 まあ、自らが醜いと思い込み、それがトラウマになって目隠しに至ったのですから、もうそれが必要なくなるのであれば、解決して前進した方が良いとは分かりますけれど。
 いつまでも引っ張っていては逆に鬱陶しいですし、すぐに解決したのは、正解だったかもしれません。

 内容は薄いかもしれませんが、さっぱりと読み終わることができるので、この程度で好きですね。いつまでもドロドロとしているお話よりは。

 というわけで、感想はこんなところです。

2014-07-19 : 本(小説・漫画)関連 : コメント : 0 :
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