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映画「レ・ミゼラブル」感想

 監督はトム・フーパー。
 もともとの小説、そのミュージカル版の映画化になります。そのため、作中の台詞はほぼ全てが歌となっています。
 同じ言葉でも場面ごとで意味合いが変わって行き、ラストの盛り上がりでは涙が流れました。これは劇場で見て正解だった。 
 「愛」と「許すこと、受け入れること」をメインのテーマに、ジャン・バルジャンという男の生涯を描いた作品でした。

 サウンドトラックもでています。

ユニバーサル インターナショナル
発売日:2012-12-26

 映画館で本編を見たこともあって、感慨はひとしお。映像が浮かび上がってくる。
 映画を見ないという人にもこれ単体で十分オススメできるが、映画を見るとより良いので、(できれば映画館で)ぜひ見て欲しい。


著者 :
ジェネオン・ユニバーサル
発売日 : 2013-06-20
 ミュージカル版の映画化ということで、全編「歌」で進行してゆく。
 どの歌も名曲ぞろいで、歌唱力とあいまって見ている最中は涙がぼろぼろ。
 ああ、無情の名の通り、どうしてこうなるんだろう、という重いシナリオの展開。
 いつまでも追いかけてくる「罪」。虐げられる「弱者」。それでも他者を「愛する」。

 原作の小説はもっと読んでいて苦しい仕上がりだったと記憶しているが、このミュージカル版は綺麗にまとめてくれているので、そこは救いかもしれない。


 以下ネタバレ含む感想。

 あらすじ。
 妹のためにパンを一個盗んだために、(脱獄を図ったということもあり)十九年もの間、囚人として過ごすことになったジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)。
 その後、仮釈放となり自由を手にするも、食事と寝床を与えてくれた司教から銀の食器などを盗んでしまう。しかし、そのことを許し、かばってくれた司教の心に触れて、バルジャンは改心する。

 新たな名前を名乗り、やがて人々に慕われる市長となったバルジャン。
 しかし、彼が経営していた工場で働いていた(無実の)女性が、工場長に解雇されたことで娼婦になり、心労がたたって死亡してしまう。
 その女性の娘コゼットを引き取って育てることにしたバルジャンは、市長を辞め、(今回の騒動でバルジャンの正体に気づき)仮釈放のまま逃げ出していた彼を追いかけるジャベール(ラッセル・クロウ)警部から、逃げながら二人生きていくことになった。

 そして時は流れ、学生たちの革命運動が盛んとなっている中、成長したコゼットは革命運動に参加している青年マリウスと恋に落ちる。
 しかし、学生たちの革命運動は、粛清される運命にあった……。

 終わり。

 後半は一気に物語が進むのであらすじにはしませんでした。文章力……。

 作中ジャベール警部も言いますが、「善」と「法」。単純に「善」と「悪」という二元論では語れないのが人間。
 法こそ正義、神の道であると、厳しく罪人を取り締まるジャベール警部は、最後には「悪」であるはずのバルジャンに、「職務を全うしただけで、憎んではいない」と許されたことで、信じるものが揺らぎ、絶望して自ら命を絶ちます。
 一方で、バルジャンは司教に許されたことで改心し、革命運動を起こした学生に捕らわれていたジャベール警部を助け許し、コゼットとマリウスの恋愛を受け入れて、最後には安らかに死んでいきます。
 この二人の最後を見ても、良く分かりますね。

 作中では、彼らの心情が、歌という形で伝わってくるのが凄い良かったです。同じ歌でも場面ごとに意味合いが変わっていたりして、深みがありました。
 こういう映像作品で、登場人物の独白は長くなるとだれてきますが、歌という形で吐露されるため、全く飽きが来ない。
 もちろん、歌で進むために細かいところは飛ばされていたり、表現できない部分もあるでしょうが、それらが気にならないほどのめり込んでいました。

 作中では、革命運動の学生などは死を迎えることでようやく平等な救いを(ジャベール警部は除いて)得ました。
 バルジャンがコゼットに与えたように、無償の愛を与えること、受け入れて前へ進んでいくことがいかに難しいか。

 最後に残る余韻がなんとも物悲しい作品でした。

2012-12-27 : 映画関連 : コメント : 0 :
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